社名の由来

 日本はこれまで経済効率を最優先するために、自動車が早く走るための直線的な車道を作り続けることで、時間と距離の短縮を目指してきました。経済を成長させるためにそれが良いことであると考え、効率を上げることで生まれる余剰の時間は人々を豊かにしてくれるものだと、何となく思い込んでいました。けれど現実はそうではなく、余った時間でより多くのモノをより早く生産することを期待され、さらなる経済成長を求められるばかりで、ストレスだけが広く蔓延する社会が出来上がってしまっているようにも見えます。
 
遠い昔、老子は「本来、道はくねくねしたものである」という言葉を残しています。直線を走り抜けるのではなく、くねくねした道をゆっくり歩くことで、今まで見えなかったものが見えるようになり、新しい発想や閃きが生まれます。歩くことは、考えることに等しいのではないかと思います。
 
 今、サステイナビリティを目指す世界の先進都市では、ウォーカブルな空間や自転車道の整備、路面電車の敷設などによって、「自動車」中心から「ひと」中心のコンパクトな街への転換を加速させています。その背景には、「徒歩と馬車」の時代から「自動車」の時代への転換が起きた時と同じほど劇的な変化が、今度は「自動車」中心から「ひと」中心の街への転換において起きるだろうとの未来予測があります。当社は、この劇的な変化は日本でも起きるものと考えています。

 持続可能でコンパクトな都市への変革は、これまで隣合わせにいながらも十分な連携を取ってこなかった様々なステークホルダー(利害関係者)が、その境界線を見直し、協調行動を探らなければ達成できるものではありません。公民境界、民民境界を見直し、公民連携(PPP)を促すことは、各領域間の行き来を隔てていた高速の自動車交通を見直すことにも似ています。
 
 私たちは、「LEEDコンサルティング」と「ランドスケープデザイン・メンテナンス」そして「地域活性化・サステイナビリティに関する調査・助言」という業務の柱を通じて、「ひと」中心の空間づくりとそれを実現するためのシステムの再構築を促したいという想いを、社名に込めました。