SITESとは

3.評価項目と配点・認証ランク

SITES v2は10のセクションから構成されます。各セクションの中に必須項目と加点項目があり(一部セクションは必須項目なし)、必須項目18項目をすべて満たした上で、加点項目48項目の合計得点により認証ランクが決定されます。加点項目の合計得点は、セクション1~9の200点に、セクション10のボーナスポイント9点を加えた209点です。認証ランクは、認証(Certified)、シルバー(Silver)、ゴールド(Gold)、プラチナ(Platinum)の4段階があり、それぞれ、70、85、100、135点以上の得点が必要となります。
また、SITES v2は計画の初期段階から設計、施工、運用、管理段階まで、プロジェクト全体が評価対象となっています。評価の視点も、生物多様性保全、水資源保全、省エネルギー、資源循環、ヒートアイランド現象緩和、健康増進、教育など極めて多面的であることから、認証取得あるいは高ランクの認証のためには、ある一点への配慮ではなく、多面的な配慮が必要となります。

【Site Context】敷地のコンテクスト
対象とする土地が、開発に適した土地であるかを評価するセクションです。新規に自然地を切り拓くのではなく、既存開発地であること、貴重な生物・生態系がない土地であることなどが評価されます。自動車交通に依存しないことが是とされ、周辺に公共交通機関が充実していることや多様な用途の利便施設が存在していることなどもプラスの評価となります。
【Pre-Design Assessment + Planning】設計前のアセスメントと計画
計画のプロセスを評価するセクションです。多様な専門家が参画するチームの形成と目標の設定、対象地の調査、植生と土壌の保護ゾーンの指定などが必須要件にあります。加点項目には、計画のステークホルダーとの共有(公開)に関する内容も含まれます。
【Site Design – Water】デザインー水
雨水の敷地内浸透・貯留、灌水量の削減、水界生態系の保全などに関するセクションです。特に、雨水については60パーセンタイルの降雨を敷地外に出さずに、浸透・貯留する雨水排水計画とすることが必須要件となっています。
【Site Design - Soil + Vegetation】デザインー土壌と植生
既存の土壌と植栽の保全、在来種の使用、希少植物の保全、植栽の階層構造などが評価のポイントとなるセクションです。ヒートアイランド現象の緩和、緑陰や防風林による建物エネルギー使用量の削減も本セクションの評価項目に含まれます。
【Site Design - Materials Selection】デザインー材料選定
使用される材料を評価するセクションです。絶滅危惧種の木材を使用しないことが必須要件にあります。その他、既存植物、再生材、地場産材の利用や、サステイナブルな原材料採取、製造、植物生産を行っている業者の採用などが加点項目の評価対象となります。
【Site Design - Human Health + Well-being】デザインー人の健康とウェルビーイング
屋外空間の、人の利用と健康増進への寄与などを評価するセクションです。アクセス性(バリアフリー対応)や安全性、座れるスペースや身体的アクティビティの可能なスペースの有無、食料生産、光害の低減、喫煙スペースの管理、低燃費車などの優先駐車場の設置なども評価対象となります。
【Construction】建設
施工段階のサステイナブルな取組みを評価するセクションです。建設地から土砂や汚染物質が流出しないよう適切に管理されていること、建設行為により攪乱された土壌(最終的に植栽地になる範囲)を再生することが必須要件にあります。解体時に発生する廃材の再利用、低排出ガスの機器を使っての施工などが加点項目にて評価されます。
【Operation + Maintenance】運用と維持管理
サステイナブルな維持管理計画の策定と再生可能材の貯蔵場所の確保が必須要件にあります。有機物(植物残渣や食品廃棄物)の再利用、農薬と化学肥料の削減、エネルギー使用量の少ない機器の導入、再生可能エネルギーの利用、動力機器の使用時間や使用量の削減などは加点項目にて評価されます。
【Education + Performance Monitoring】教育と運用実績のモニタリング
サステイナビリティに関する教育、プロジェクト情報の公開、モニタリングを評価するセクションです。対象地のサステイナブルな特徴を学ぶことのできる資料やサインの作成、WEBや会議での情報の公開、各種モニタリングの実施などが求められます。
【Innovation or Exemplary Performance】革新的取組みと模範的パフォーマンス
セクション1~9の枠組みのなかでは評価できないサステイナブルな取組みがある場合、本セクションの中で、審査機関への提案という形でボーナスポイントを取得できる可能性があります。もしくは、各評価項目で定められた閾値を大きく上回るパフォーマンスを示した場合にもポイントが得られます。