2025年1月、Toyota Woven CityでのLEED® for Communities(以下LEEDコミュニティ)プラチナ認証取得がメディアで報じられました。世界全体では270以上のプロジェクトが、コミュニティの質向上を目的に、サステイナビリティ、公平性、レジリエンスの取り組みを効果的に計画、設計、実施、管理、改善すべく、LEEDコミュニティ評価システムを活用しています。LEEDコミュニティは、2014年の二子玉川に始まり、最近ではHARUMI FLAG、GRAND GREEN OSAKA、虎ノ門・麻布台ヒルズと、過去10年間にわたりサステイナブルなエリア開発認証を牽引してきたLEED® ND(ネイバーフッド開発)の後継評価システムにあたり、この2つの評価システムはLEED® バージョン5において統合され、今後の都市(コミュニティ)開発における新たな指針になるものと注目されています。

このような背景を踏まえ、LEEDコミュニティの制度設計責任者ヴァッサル・バット博士(USGBC® Vice President)をお招きし、評価システムの概要について最新情報を解説いただく機会を設ける運びとなりました。併せて、サステイナブルな都市開発を金融面から支えるグリーンファイナンス制度が、建物の建設、リノベーション、設備更新、面的開発に対して、どのような形で貢献しうるのかについてもご紹介する予定です。

本システムは主に、企業のオフィスキャンパス、大規模不動産(再)開発、BID(ビジネス改善地区:区域内の受益者全員が活動資金を支払う義務を負うエリマネ組織の一形態)、経済特区、空港、テーマパークなどのエンターテインメント施設、大学キャンパス、軍事施設などの場所に適用可能です。民間の建設不動産業に関わる皆さまはもちろん、中心市街地活性化などを企図される自治体まちづくりを担当される皆様にも奮ってご参加いただけますと幸甚です。


【開催概要】

開催日 : 2025年10月14日(火)
時間  : 18時45分~20時30分 開場 18時30分
会場  : 中央区立環境情報センター「エコノバ」 (東京都中央区京橋三丁目1番1号 東京スクエアガーデン6階 京橋環境ステーション内)
アクセス ┃ 中央区立環境情報センター
参加費等: 無料・事前登録制 ※申込期限:2025年10月9日(木)

※ 詳細プログラムは調整中です(英語・日本語 逐語通訳あり)

【講師】

・ヴァツァル・バット博士(USGBC®  LEED® for Communities Vice President)

バット博士は2016年、LEED® for CitiesおよびLEED® for Communities評価システムの構想立案と運用開始に貢献。25年にわたり都市計画家およびエネルギー経済学者として活動。ブルックヘブン国立研究所に15年間在籍し、米国エネルギー省、米国環境保護庁、国立科学財団、ニューヨーク州エネルギー研究開発局向けに、低炭素・ネットゼロ都市計画・地域計画・国家計画・政策に携わる。米国エネルギー省の米印中エコシティ・パートナーシップや米国務省の米中エコパートナーシップも含まれる。バット博士は米国地球変動研究プログラムによる初の評価報告書『気候変動が米国のエネルギー生産・利用に及ぼす影響』の筆頭執筆者でもある。

・平松 宏城(株式会社ヴォンエルフ 代表取締役 LEED® Fellow、USGBC® Faculty)

日米の証券会社勤務後、環境NPOを経て社会起業家として2006年に株式会社ヴォンエルフを立ち上げる。創業当時から民間企業、金融機関、公的機関との横断的連携を図ることでサステイナブルランドスケープとグリーンビルディングの普及促進に努め、持続可能な都市環境構築のための枠組み作りを目指す。

【セミナーお申込み】

以下のリンクよりお申し込みをお願いいたします。
エリアを評価する「LEED コミュニティ」の今後の利用可能性 | USGBC NA 主催セミナー

【協賛】

株式会社ヴォンエルフ
一般社団法人グリーンビルディングジャパン(GBJ)

【お問い合わせ先】

お問い合わせは、GBJ事務局までお願いいたします。
メールアドレス:gbj-adminioffice@gbj.or.jp