
1. BREEAMとは
英国のBRE(Building Research Establishment)が策定し運用する建物の環境性能を評価するシステム“Environmental Assessment Method (EAM)”は、組織とシステムの頭文字をあわ せて“BREEAM”と呼ばれており、 建築物の持続可能性を評価する国際的に認知された評価制度です。1990年に開発された世界で最も歴史の長い建物環境認証制度です。
BREEAM認証制度は BREEAM Internationalの利用により、世界のいかなる地域でも利用可能となっています。
2. 対象となるプロジェクト
新築、既存、改修、大規模開発など、さまざまなタイプの建物に適用可能です。
弊社では、主に新築プロジェクトに対してのBREEAM認証の査定及びコンサルティング業務を行っております。
3. 評価項目
BREEAMの評価項目は、11の環境に関する項目とイノベーション項目で構成されています。
それぞれの項目で総合的なサステナビリティ評価の枠組みを提供し、サステナブルな価値を測定し、そのパフォーマンスを第三者認証により検証します。これらの項目はそれぞれ、環境に負荷を与えない設計と二酸化炭素排出削減、設計の耐久性とレジリエンス、気候変動への適応、生態学的価値と生物多様性保護などの環境への影響力のある要因を取り上げています。
4. BREEAM認証取得のメリット
BREEAM認証取得により、以下のようなメリットがあります。
- ・売上高と賃貸収入を増加させる
- ・ネットゼロへの貢献
- ・ESG目標への貢献
- ・環境負荷の低減
- ・運用コストの削減
- ・様々な環境への貢献に対して1つの評価を授与
- ・経済的・社会的価値の向上
- ・情報開示と報告義務のサポート
- ・独立した第三者による保証の提供
5.認証のプロセス
BREEAMの評価は、BREEAMアセッサーのライセンスを持つ国際的なネットワークに基づき、行われます。 BREEAMアセッサーによって決定された評価は、最終的にBREEAM を管理する BRE Global によって品質監査(QA)され、 BREEAM認証マークが与えられます。この認証マークを表示することで、その資産の品質、性能、持続可能な信頼性を示すができます。
6. BREEAMアセッサー及びAP
BREEAMプロジェクトを遂行するためには、第三者によるプロジェクト登録・管理・査定が義務付けられております。 BREEAMの第三者認証は、BREEAMアセッサーと呼ばれる公平な専門家により行われます。BREEAMアセッサーは、その評価がBREEAMの品質・性能基準を満たしていることを確認するための資格・免許を有しています。また、プロジェクトの遂行を実現させるための助言を与える立場としてBREEAM認定プロフェッショナル(AP)の協力も欠かせません。
ヴォンエルフにも BRREAM アセッサーや、BRREAMのプロジェクトにてコンサルティング業務を行うためのBRREAM APの有資格者が複数在籍しています。
7. 評価ランク
BREEAM認証の評価は、BREEAM規格とそのベンチマークに照らして測定された、プロジェクトとそのステークホルダーが達成したパフォーマンスを反映しています。この評価によって、プロジェクト間の比較が可能になり、性能、品質、資産の価値に関する保証が得られます。プロジェクトは、「合格(Pass)」「良い(Good)」「とても良い(Very good)」「素晴らしい(Excellent)」「とても素晴らしい(Outstanding)」の5段階で評価され、その評価はBREEAM証明書の一連の星に反映されます。
注:BREは、ここで紹介されたBREEAMの要約や和訳に関与しておらず、全てヴォンエルフによる編集です。詳細はこちらをご参照ください。
bregroup.com/products/breeam