株式会社ヴォンエルフ Woonerf Inc.

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Certifications 各評価制度

Living Building Challenge

1. リビング・ビルディング・チャレンジとは

リビング・ビルディング・チャレンジ(Living Building Challenge/以降LBC)は、International Living Future Institute (ILFI)が開発した米国および国際的に認められたグリーンビルディング第三者認証プログラムおよび持続可能な設計フレームワークです。LEEDなどの他のグリーンビルディング認証プログラムを超えた、再生可能で環境と社会にプラスの影響を与える建物の創造を目指しています。

Living Building Challenge
© International Living Future Institute. 詳細はこちらliving-future.org/lbc

リビング・ビルディング・チャレンジ(Living Building Challenge/以降LBC)には、建物が認証を取得するために達成すべきPetal(ペタル)と称する次の7つの評価カテゴリーがあります:「場所」「水」「エネルギー」「健康と幸福」「素材」「公正性」「美」。これらには、カテゴリー毎に必ず要件を満たすことが求められているImperative(インペラティブ)と称す必須項目が、全体で20あります。例えば「エネルギー」では年間消費量を上回るエネルギーを創出する設計であること、「素材」では建物から有害素材を排除するなどが必須で求められています。

LBCでは、モデルや予測ではなく、実性能に基づく評価をします。LBC認証を取得するためには、最低12カ月間の運用期間に、継続して7つのPetalにあるImperativeの要件を全て充足する必要があり、その後の厳格な監査プロセスを通してはじめて認証への適合性が評価されます。

LBCでは、規模に制約はありません。建物1棟、改修、インフラプロジェクト、公園など、あらゆる建物が対象になります。LBCは、人と建築物、自然環境の共生関係の全ての側面における、デザイン、創出、改善のフレームワークを提供します。

2. 世界における歴史と存在感

2006年に発足して以来、LBCは、急速で大きな変化への刺激と影響力となり、北米をはじめ世界各地でプロジェクトが開始されました。現在、12カ国で数百件ものプロジェクトが進行しています(2019年4月時点で29カ国563件)。

Living Building Challenge
© International Living Future Institute. 詳細はこちらliving-future.org/lbc

プロジェクトは世界中のどの気候帯でも可能であり、上の地図はプロジェクトが認証された国をハイライト表示(オレンジ部分)しています。

現時点において、日本でこの認証を取得したプロジェクトはまだありません。よって、日本国内でリーダーシップを発揮しLBCプロジェクトに挑戦する志のある組織は、国内第一号の達成を目指すことが可能です。

3. 認証オプション

LIVING CERTIFICATION /リビング認証

リビング認証は、最高レベルの持続可能性と再生デザインを目指すプロジェクトが対象です。プロジェクトは、Typology(タイポロジー)と称した各タイプに割り当てられたImperatives(インペラティブ)と称する必須項目を全て達成することで「リビング認証」を獲得することができます。新築の場合には、20項目ある全ての必須項目の達成が必要です。その他のTypologyでは範囲により限定されます。

PETAL CERTIFICATION/ペタル認証

ペタル認証は、LBCが設定した特定の課題分野であるPetal(ペタル)を深く追求したいプロジェクトが対象です。この認証では、「水」、「エネルギー」、「材料」のいずれかのPetalにおける全ての必須項目に加えて、Core Imperatives(コアインペラティブ)と称する主要な必須項目を全て達成することが求められます。

4. その他の認証

CORE GREEN BUILDING CERTIFICATION /コアグリーンビルディング認証 (コア認証)

コア認証は、検証があり、かつホリスティックで達成の実現性がある、志の高い認証を目指すプロジェクトが対象です。プロジェクトは、10 のCore Imperatives(コア インペラティブ/各ペタルに最大 2 つ)の要件を満たし、12 カ月の運用期間に「水」と「エネルギー」に関連したパフォーマンスの実証が求められます。この認証に要求される必須項目(インパラティブ)は、基準書に紹介され、コア認証基準にまとめられています。

ZERO ENERGY CERTIFICATION/ゼロ・エナジー認証 (ZE認証)

ZE認証は、再生可能エネルギーを敷地内で創出してネットゼロエネルギーの達成にフォーカスしたプロジェクトが対象です。市場でのネットゼロエネルギーの特徴づけは様々ですが、ILFIの定義はシンプルで、建物の年間エネルギー需要の100%を、燃焼を伴わない敷地内の再生可能エネルギーで供給することです。

ZERO CARBON CERTIFICATION /ゼロカーボン認証(ZC認証)

ZC認証は、エネルギーと建材料を通じて気候変動に影響を与えることにフォーカスしたプロジェクトが対象です。この認証では、敷地内または敷地外の新設の再生可能エネルギーで、運用エネルギーの100%を相殺する必要があります。また、エネルギー効率基準の達成と、プロジェクトの主要材料のエンボディードカーボン(CO2排出量)の削減が求められます。さらに、プロジェクトの建設や材料に関連する炭素排出の環境影響を100%開示した上で相殺することも求められています。

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© International Living Future Institute. 詳細はこちらliving-future.org/lbc

5. 構成と適用性

LBCは汎用性があり、あらゆる建築プロジェクトへの適用が可能です。新築、既存建物、インテリア、一戸建て住宅、集合住宅、商業施設、施設、医療・研究施設などは例であり、これらに限定されるものではありません。

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© International Living Future Institute. 詳細はこちらliving-future.org/lbc

LBCプロジェクトは、歴史的な建造物の保存も含めて、新築と改築の両方に適用可能であり、形や規模も多様です。状況や条件によって要件は異なりますが、プロジェクトの種類にかかわらず、必須要件であるImperatives(インペラティブ)の趣旨は同じです。

Typology/タイポロジー(プロジェクトのタイプ)

新築: 新築プロジェクトが対象
既存の建物:
建物の外壁や主要なシステムを変更するプロジェクトが対象
インテリア:
建物の外壁や主要なシステムに変更を加えないプロジェクトが対象
ランドスケープまたはインフラ:
主要部に密閉された構造物を含まないプロジェクトが対象。公園、道路、橋、広場、スポーツ施設、トレイルなど。

すべてのタイポロジーにおいて、いくつかの要件の充足が求められないImperative(インペラティブ)があります。

6. ILFIの審査費用

費用は3段階に応じて支払います。
登録時:25%
建設前:50%
初期監査準備前:25%

プロジェクトの規模

ZE認証&ZC認証

コア認証

ペタル認証&リビング認証

一戸建て住宅

$3,000

$4,500

$6,000

平方メートルの範囲

$/Sq M

最低料金

$/Sq M

最低料金

$/Sq M

最低料金

0

6,967

$0.700

$3,750

$1.399

$7,000

$2.045

$10,000

6,968

23,225

$0.592

$4,750

$1.076

$9,750

$1.615

$14,250

23,226

46,451

$0.431

$13,750

$0.861

$25,000

$1.345

$37,500

46,452

69,677

$0.377

$20,000

$0.753

$40,000

$1.184

$62,500

69,678

以上

見積依頼

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注:費用はすべて米ドル表記であり、2023年3月現在のものです。詳細は、https://living-future.org/projectregistration でご確認ください。

注:ILFIは、ここで紹介されたLBCの要約や和訳に関与しておらず、全てヴォンエルフによる編集です。詳細はこちらをご参照ください。
living-future.org/lbc