― 建替えに比べて約79%のGHG排出量削減を実現 ―

株式会社ヴォンエルフ(以下、「当社」)は、LEEDの要求項目や施設のホールライフカーボン算定を通じて、建設時のGHG排出量算定から排出量の削減対策の提案、効果の検証まで、ワンストップで実施しております。

こうした取り組みの一環として、当社は、オフィスビル「AMBRE」のリノベーション工事について、ライフサイクルアセスメント(LCA)を実施しました。その結果、同規模・同機能の新築への建替えシナリオと比較して約79.1%(約779 t-CO₂e)ものGHG排出量削減が可能であるとの算定結果を得ました。

本結果は、建物の再生(リノベーション)が環境負荷低減に寄与する有効な選択肢であることを定量的に示すものです。

 

【算定条件】

本LCAでは算定ソフトとしてOne Click LCAを使用し、「Upfront Carbon(A1〜A5:建設段階での排出量)」を算定範囲として行いました。

リノベーション工事の1次データとしては、見積数量表および施工期間中のマニュフェストを使用し、施工期間中のエネルギー消費量など1次データの無いものはシナリオでの算定としました。また、新築への建替えシナリオの算定については、One Click LCAのシミュレーションツールであるCarbon Designer機能の算定結果と実際の資材数量を組み合わせて算定しております。

 

【算定結果】

リノベーション工事と建替えシナリオの算定結果は次の通りとなり、削減率は79.1%と試算されました。

 GHG 排出量  ㎡あたりの GHG 排出量
 リノベーション工事  206,124.8 kgCO2e  148.9 kgCO2e/㎡
 新築への建替えシナリオ  984,883.1 kgCO2e  711.6 kgCO2e/㎡
 削減量  778,758.3 kgCO2e  削減率:79.1%

 

特に、構造躯体を再利用することにより、A1–A3(原材料採取〜製造段階)で約82%の排出削減が確認されました。これは、建物全体の環境影響の多くが躯体・構造材に起因するため、既存躯体を活かすリノベーションの特性が大きく寄与しています。

今回のリノベーションにより削減された約779 t-CO₂eは、林野庁の試算を基にすると、「適切に管理されたスギ人工林 約84,000本が1年間に吸収するCO₂量」に相当します。

 

【算定の意義】

今回の算定対象であるAMBREは、既存建物を最大限活用した環境配慮型リノベーションを推進し、環境配慮建材の採用や100%再生可能エネルギーの活用など、多面的な環境負荷低減策が実施されています。これら取り組みに併せて、本LCAの算定結果を今後の同社のリノベーション工事における基準値(ベースライン)として活用することで、環境負荷を抑えたリノベーションの推進の一助となることが期待されます。

また、本算定結果は、今後改修時期を迎える既存建物が増加する中で、新築建替えに対してリノベーション工事による再生が建設時のGHG排出量削減に有利であることを示す事例として、既存建築物の有効活用を促す取り組みに寄与するものと考えられます。

 

【当社の貢献(アピール)】

今後、更なる普及が期待されている建設時のライフサイクルカーボンの削減に対して、当社の実績に裏打ちされた専門的な知見と技術力で臨み、持続可能な社会に貢献するよう更に邁進してまいります。

 

※(参考)
株式会社リアルゲイト プレスリリース 『リアルゲイト、都市再生をリードする「100年都市・建築プロジェクト」を始動』
https://realgate.jp/wp-content/uploads/2026/01/100年都市・建築PJ概要-1.pdf
本算定の詳細なレポートもプレスリリース内に掲載