1. JUSTとは
JUSTは、組織がポリシーの公開を通じて社会的公正性を可視化する情報開示プラットフォームです。社会的公正性をビジネスに組み込むことで、公平な職場環境と社会の実現を目的とし、米国シアトルに本部のあるInternational Living Future Instituteにより運営されています。
2024年6月時点において、全世界で187社が有効なJUSTラベルを取得しています。
(JUSTは認証プログラムではありません。)
JUSTが掲げる5つの目標
- すべての組織の中で社会的公正に関する議論を高める。
- 社会的公正に関連する共通言語と測定の枠組みを作り出す。
- 社会的公正を追求する個人や組織がより大きな成果を上げられるよう支援する。
- 世界中の何千かの組織における人事ポリシーと実践の改善に貢献する。
- あらゆる分野の労働者の生活の改善に貢献する。
2. 対象となるプロジェクト
JUSTは企業、非営利団体、教育機関、政府機関、労働組合、協同組合、家族経営の企業など、あらゆる種類の組織を対象としています。
3. パフォーマンス評価項目とレベル
JUSTは6つのカテゴリー、合計21項目で構成されています。JUSTはすべての指標について、透明性を要求しており、指標レベル1の要件を満たすポリシーを策定・実施できない場合、ラベルのその指標においては、レベル0が示されます。
審査が完了すると、組織のポリシーの評価結果が各項目のインジケーターに可視化され、JUSTのラベルとして発行されます。
JUSTを構成する6つのカテゴリー
- Diversity ダイバーシティ
- Inclusion インクルージョン
- Compensation 報酬
- Health 健康
- Benefits 福利厚生
- Stewardship スチュワードシップ
ラベルに表示される各項目の評価結果は以下の通りです。
- □ □ □ □
- ポリシーを策定・実施していないことを示します。
- ■ □ □ □
- ポリシーを開示していることを示します。
- ■ ■ □ □
- ポリシーを開示している上で、ポリシーの評価が「Good/良い」ことを示します。
- ■ ■ ■ □
- ポリシーを開示している上で、ポリシーの評価が「Better/より良い」ことを示します。
- ■ ■ ■ ■
- ポリシーを開示している上で、ポリシーの評価が「Best/最高に良い」であることを示します。
4. JUSTラベル審査のプロセス
JUSTの登録に際し、まず組織がLiving Futureの会員になる必要があります。登録からの流れは以下の通りです。
- オンライン上で登録を完了させ、審査資料とポリシーを揃えてJUSTのオンライン・プラットフォームにアップロードする。
- International Living Future Institute が審査を開始します。審査期間中に、提出した評価の変更や資料の説明が要求される場合があります。
- 審査完了後、JUSTラベルが発行され、International Living Future Institute のウェブサイトにも公開されます。
JUST Database:https://JUST.living-future.org/s/organizations
5. JUSTラベル 取得にかかる費用
JUSTの登録には、まず組織に属する従業員一人以上がLiving Futureの会員になる必要があります。
JUSTの取得申請費用は、組織の従業員数により異なり、以下のように計算されます:
基本料金+(従業員費 × 従業員数)
Living Futureの会員の有効期限は1年、JUSTラベルの有効期限は2年です。継続する場合には各更新が必要になります。
費用の詳細については、こちらをご参照下さい。
https://living-future.org/JUST/basics
注:ILFIは、ここで紹介されたJUSTの要約や和訳に関与しておらず、全てWoonerfによる編集です。JUSTの詳細に関しては、こちらをご参照ください。 https://living-future.org/just/